2019年06月02日

そうめんのおいしさ

暑い日のお昼の定番は、簡単でさっぱりするそうめんを食べることが多いでしょう。



そんなそうめんの薬味に、私は刻んだネギ、なければ小ネギや大葉、白ゴマなどを入れて食べるほか、お味噌汁に入れることもあります。




スーパーなどで手軽に手に入りやすいそうめんも、詳しいことはあまり知りませんでした。



朝が2℃、昼間が10℃くらいの気温で作るのが「最適」と言われているそうめんは、10月から翌年の4月に2日間かけて作られます。




さらに、夜間の気温が0℃近くになると、うまく熟成されないため、夜間でも2℃近くになる土地でなければ美味しいそうめんを作ることができません。



そうめんは、小麦粉を水でこねると生成されるグルテンを引っ張り延ばしたあと、乾燥させて作られます。



グルテンへの生成は気温が低いと遅くなり、時間をかけてじっくり延ばされることに加え、乾燥した空気によって、コシがあるそうめんが作られます。



厳冬期の10月から翌年の2月に、上質の原料小麦粉を使った「三神」や「特級」と呼ばれている高級そうめんが、有名なそうめんメーカー「揖保の糸」によって作られています。



弾力があり、風味が増した「ひね」や「大ひね」と呼ばれているそうめんがあります。 




すぐ出荷せず、木箱に入れたそうめんを倉庫の中で寝かせ、梅雨を迎えると、湿気にさらされたそうめんは弾力ができ、風味が増します。 




梅雨を1回越えると「新者」、2回越えると「ひね」、3回越えると「大ひね」と呼ばれています。




乾燥したそうめんが、「ひね」られるほどの歯ごたえになり、コシがあるまま喉を通ることに由来して「ひね」と呼ばれていますが、梅雨を4回越えると風味が飛んでしまいます。



このように、暑い夏によく食べるそうめんが、寒い冬に時間をかけて作られていたことがわかりました。 




手軽に食べられるそうめんの美味しさやコシをじっくり味わいながらいただき、夏の暑さを乗り切りたいです。

  


Posted by nenkoro at 22:19